＜クロスボーダー輸送とは＞ 

2国間、若しくは多国間にまたがって輸送をすることをクロスボーダー輸送といいます。
今回のブログでは、トラックによる陸路を用いたクロスボーダー輸送についてご紹介いたします。　

クロスボーダー輸送を導入することによるメリットは、

・海上輸送に見られる大幅なスケジュール遅延や抜港が起こりづらい
・コンテナ不足やコンテナ船腹のスペースに左右されない
・海上よりもリードタイムを大幅に縮めることができる
・航空輸送より費用を抑えることができる

という点です。

つまり、航空輸送と海上輸送のいいとこどりができる、というのがクロスボーダー輸送の特徴と言えます。

※Bangkok to Hanoi（Door to Door） / 当社比

※コストについては指数で表示しております。

＜ダブルライセンストラックを採用することによりダメージリスク軽減を実現＞

ダブルライセンストラックとは、国境を隣接する2つの国や地域で車輛登録を行っており、積み替えを行うことなく輸送を行うことができる車輛のことです。 該当車輛には、両地域それぞれのナンバープレートが貼ってあります。
中国―香港間やベトナムーラオス間などの輸送で広く活用されています。

当社ベトナム法人でも、ベトナムーラオス間などでダブルライセンスを受けたトラックを採用しており、該当区間では積み替えをすることなく同一車輛での通行が可能です。
そのため、輸送全体での積み替え回数を少なくすることができ、積み替え時のダメージリスクを軽減することができます。

＜安心して利用できる運送品質管理＞

クロスボーダー輸送を15年以上手掛けるパートナーと協業しており、10年以上同サービスに関わっているスタッフによる専門チームが管理をしています。 そのため、安心して輸送をお任せいただけます。

全車両にGPSを完備しておりますので、走行場所の特定が可能です。

また、貨物の取り扱いはセキュリティ管理された倉庫で取り扱っております。

クロスボーダーでの輸送事例

クロスボーダー輸送を利用した具体的な事例をご紹介いたします。

・ベトナム発タイ向けのの輸送事例①

アセアン東西回廊と呼ばれるベトナム中部エリアから西に向かうルートが整備されていることを活用し、ベトナム北部～ラオス～タイを結ぶ陸路輸送を用いたクロスボーダー輸送を提供しています。 これにより迅速で、低コストな輸送が実現可能です。

クロスボーダー輸送にてベトナム（ハノイ・ハイフォンエリア）～ラオス～タイの輸送を行う際は、海上輸送のリードタイム（約10日）に比べ、走行距離の総計1600㎞、走行時間と申告等の手続きを加味しても約3日での輸送行程が可能となります。
ベトナム～ラオス間はダブルライセンストラックを採用しているため、積み替えはラオス～タイ間での１度のみで済み、大型リーチスタッカーを使用した安全な手配にて行われます。

コロナ渦でコンテナ不足や本船のスケジュール遅延が目立った際、航空輸送での荷動きが増えましたが、航空輸送の代替案としてクロスボーダー輸送のご提案をさせていただき、ご利用・ご評価いただきました。 

・ベトナム発タイ向けのの輸送事例②

クロスボーダー輸送と航空、海上輸出を組み合わせた例もあります。

＊ベトナム~日本に輸出を行いたかった際に、ベトナム発よりもタイ発の方が日本向け路線が太いため、クロスボーダー輸送でベトナム～ラオス～タイの輸送を行い、タイから日本向けに航空輸出を行いました。

＊またタイでのコンテナ不足が深刻となった際に、タイ～ラオス～ベトナムまでクロスボーダー輸送を行い、ベトナムから海上輸送を行った例もございます。

・深圳(中国)～ベトナム間の輸送事例

金型の緊急対応が求められた際に、深圳～ベトナム間をクロスボーダーにて輸送を対応しました。
航空輸送と遜色ないリードタイムでの輸送が可能ですので、緊急の輸送でも対応可能です。
また、BCPの一環として月に一度程度、深圳～ベトナムの電子部品の輸入案件をクロスボーダーにて対応させていただいているお客様もいらっしゃいます。

クロスボーダー輸送の紹介資料は下記からダウンロード可能です。 

クロスボーダー輸送にご興味をお持ちいただいた方、ベトナムでの輸送を検討している方、その他保管や輸送に関する相談等ございましたら、弊社のベトナム現法の日本人スタッフがサポートさせて頂きますのでお気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。