【紹介】ベトナム北部最大級の危険品倉庫MVG!危険品の保税保管が可能な高水準倉庫
ベトナムでは、2007年に公布された化学品規制により、危険品の取引、製造、保管、輸送に関して厳しく規制されるようになりました。
弊社にも、規制に該当する品目の保管や輸送について沢山のお問い合わせをいただいており、特に危険品の保税保管について多くご質問をいただきます。
そこで今回は、商船三井グループのMVG社が運営する、ベトナム・ハイフォンにある、危険品保税倉庫をご紹介させていただきます。
ベトナムでの危険品保管・取扱いには許可が必要
ベトナムの化学品に関する規制は2007年に公布され、2023年の現在まで何度か改訂されてきました。
現在、この化学品規制により、ベトナムで化学品を取り扱うには、政府に化学品取扱いのためのライセンスを申請して許可をもらう必要があります。
ライセンス申請は、製造、輸出/輸入、保管を含む化学品を取り扱う製造会社、輸出・輸入・保管をしたい荷主が申請手続きを行います。
その申請書類の中には、倉庫情報の記載が必須となっております。
これは、保管の有無にかかわらず利用倉庫の情報が必須事項となっており、ここの情報なしにライセンスを取得することはできません。
また、申請する利用倉庫が、危険品取り扱いのための安全基準を満たしていなければライセンス許可がおりません。
MVGの倉庫は高い安全基準を保っており、国の立ち入り調査の際も安全性を認められたベトナム政府(化学品庁)推奨の倉庫です。
弊社ベトナム現法を通して、他の倉庫からMVGの倉庫へ変更されたお客様の理由として「ライセンス取得のための倉庫情報を聞いてたが出てこず申請が進まなかった」というお声がありましたが、MVGは、倉庫をご利用いただけるお客様に対して、申請に必要な倉庫情報はすべて提供することが可能です。
ベトナム北部最大級の危険品倉庫。保税保管も可能
MVGは2020年10月に危険品倉庫の運営を開始しました。
ハイフォン港から車で約20分、化学品関連事業の集積地にあり、お客様にとって利便性の高い場所に位置しています。
面積は5,400 m2と広大で、危険品倉庫としてはベトナム最大級の面積を誇ります。
ではMVG倉庫について、もっと詳しく紹介していきます。
安心して利用できる設備と体制
倉庫は管理システム (WMS)を導入しており、倉庫内には最新のリーチトラック、フォークリフト、ドックラベラーシステムを採用しています。
倉庫内には、現地基準を満たした防火、消火設備が整備されており、24時間365日監視カメラシステムで監視しているため、安心して利用できることを強みの一つとしています。
また定期的に実施される顧客からの外部監査、商船三井の内部監査も合格し、品質面や安全面でも評価されています。
危険品の保税保管、危険品クラス2,3,4,5,6,8,9の保管が可能!
MVGのもう1つの強みとして、多くの危険品クラスで保税での保管が可能な事があげられます。
クラス1、7以外を取り扱いできる、ベトナム当局が許認可したFull Licensedを保持しているため、クラス2、3、4、5、6、8、9に該当する製品の保管が可能です。
また、危険品の保税保管ができる場所はベトナム北部ではここだけとのことです。
分かりやすく取り扱い可能な品目について下記の表でまとめてみました。
◆MVGクラス別取り扱いの可否
クラス番号 |
分類 |
MVG倉庫での取り扱い |
Class1 |
火薬類Explosives) |
× |
Class2 |
高圧ガス(Gases) |
〇 |
Class3 |
引火性液体類(Flammable liquids) |
〇 |
Class4 |
可燃性物質類(Flammable solids; substance liable to spontaneous combustion; substances which, on contact with water, emit flammable gases) |
〇 |
Class5 |
酸化性物質類 (Oxidizing substances and organic peroxides) |
〇 |
Class6 |
毒物類 (Toxic & infectious substances) |
〇 |
Class7 |
放射性物質類 (Radioactive material) |
× |
Class8 |
腐食性物質 (Corrosives substances) |
〇 |
Class9 |
その他の有害性物質 (Miscellaneous dangerous goods substances and articles, including environmental hazardous substances) |
〇 |
コンプライアンス、クオリティ重視なら間違いなくMVGの倉庫
今回はベトナム北部の危険品倉庫MVGついてご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?
国の安全基準に達していない倉庫で保管していた場合、監査が入った際に必ず指摘が入ります。
安全基準を満たした倉庫を利用することで結果的に無駄な作業が発生せず、なにより安心して保管することができます。
MVGの紹介資料は下記からダウンロード可能です。
ベトナムで保管を検討している方、またベトナム輸送について相談等ございましたら、弊社のベトナム現法の日本人スタッフがサポートさせて頂きますのでお気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。