2023年1月30日 物流の基礎知識
在来船ってなに?コンテナ船との違いって?
コンテナ船が海上輸送の主流となっている現在、在来船についてはあまり馴染みがない方も多いのではないでしょうか?
この記事では「在来船とはなにか」「コンテナ船と何が違うの?」など、初めて在来船について触れる方向けに解説しています。
<在来船とコンテナ船の違い>
コンテナ船はコンテナのみを扱い積載する船です。
在来船は一般の貨物船の事を指し、コンテナに収めることができない重量貨物や長尺貨物などの特殊貨物を運ぶことができます。
現在はコンテナ船が普及し、海上輸送と言えばコンテナ船が主流となっています。 コンテナ化する前は、在来船で貨物を運んでおり、 品目ごと、または容積(もしくは重量のいづれか大きい方)により運賃が仕分けされていました。
在来船は、様々な貨物の形状や性質に合わせた積込、積付(雨禁貨物の場合は天候も考慮)を行うため、一般的にコンテナ船より荷役作業に時間がかかることが多いです。
コンテナ船が主流になってからは、天候に左右されず、作業がスムーズに行えるようになり、予定が大幅に遅延することがなくなりました。
<不定期船と定期船>
在来船には、不定期船(トランパー/Tramper)と定期船(ライナー/Liner)があります。
また、在来船は小さな小船から大型の重量貨物船など様々な種類があります。 費用は上がりますが1隻チャーターすることも可能です。
・不定期船(トランパー/Tramper)
荷主の依頼により希望の積港と揚港に配船します。 決まった航路を運航しているわけではありません。
・定期船(ライナー/Liner)
決まった航路を運航しています。 ただし、集貨物量が少ないと定期船でも寄港しないこと(抜港すること)もあります。
<在来船の種類>
在来船は、一般の貨物船の事を指し、それには3,000DWTのような小船から、400,000DWTのような大きな専用貨物船まで様々な種類のものが含まれます。
*DWT(Dead Weight Tonnage)=積載重量トン数。満載喫水線まで貨物を積載したときの全重量から船舶自体の重量を差し引いたトン数。燃料・水・食料などの重量も含まれるが、積める貨物の量を示す目安となる。
2階層に貨物を積載できるTweendeck型や、ハッチ数が多く、クレーンが複数搭載されている船、特定の資材を運ぶのに特化している船など様々なものがあります。
下記より様々な大きさ、種類の在来船を確認することができますのでぜひチェックしてみてください。
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